NFS構築

NFSサーバーの設定NFSクライアントの設定(CentOS)を参考に以下の環境のNFS環境を構築する。
  • NFSサーバのIPアドレス

    10.0.2.7

  • NFSサーバでエクスポートするフォルダ

    /home

  • NFSクライアントとして接続できるクライアント

    10.0.0.0/8

  • NFSクライアントから読み込み、書き込みは可能
  • 認証は、uid、gidで行う
  • ユーザは、ユーザ自身の権限でアクセスできる。ただし、rootユーザは、nfsnobody権限でアクセスする。
  • NFSクアイアンとのIPアドレス

    10.0.2.8

  • NFSクライアントのマウントポイント

    /home

  • ハードマウント(接続が切れた場合は、再接続を待つ)とする。ただし、プログラムの中断ができるように「intr」オプションを指定する。

  • ドメインは、「walhalla」とする。

NFSサーバのインストール
インストールが正常に終了することを確認する。
# yum install -y nfs-utils
(途中省略)
完了しました!
#
NFSサーバの起動
NFSのサービスを起動し、正常に起動することを確認する。
# service rpcbind start
rpcbind を起動中:                                          [  OK  ]
# service nfs start
NFS サービスを起動中:                                      [  OK  ]
NFS mountd を起動中:                                       [  OK  ]
NFS デーモンを起動中:                                      [  OK  ]
RPC idmapd を起動中:                                       [  OK  ]
#
NFSのエクスポート
実際にエクスポートし、正しくエクスポートされることを確認する。
# exportfs 10.0.0.0/8:/home -o rw
# exportfs -v
/home           10.0.0.0/8(rw,wdelay,root_squash,no_subtree_check,sec=sys,rw,root_squash,no_all_squash)
#
エクスポートのオプション
  • ro

    読み込み専用でエクスポート

  • rw

    読み込み・書き込み許可でエクスポート

  • nfsクライアントでアクセス時の権限
    • root_squash

      rootでアクセス時にnfsnobodyで実行する。

    • no_root_squash

      rootでアクセス時にroot権限で実行する。

    • all_squash

      アクセス時に各アクセスユーザ権限で実行する。

    • no_all_squash

      全アクセス時にnfsnobodyで実行する。

  • wdelay

    書き込みを遅らせる。ディスクへのアクセス数を減らせるためパフォーマンスを向上する。

  • no_wdelay

    「wdelay」を無効にする。このオプションは、「sync」オプションと同時に使用する。

  • no_subtree_check

    サブツリーのチェックを無効にする。サブツリーのチェックとは、ファイルシステム全体がエクスポートされていない場合に、該当ファイルシステム、エクスポートされたツリー内にアクセスされたファイルがあるかチェックする。

  • sec=sys

    NFS接続時の認証のセキュリティータイプを指定する。「sys」はuid、gidを使用する。

NFSクライアントのインストール
インストールが正常に終了することを確認する。
# yum install -y nfs-utils
(途中省略)
完了しました!
#
NFSのマウント
エクスポートしたフォルダを正しくマウントできることを確認する。
# mount -o rw,hard,intr -t nfs 10.0.2.7:/home /home
# nfsstat -m /home
/home from 10.0.2.7:/home/
 Flags: rw,relatime,vers=4,rsize=524288,wsize=524288,namlen=255,hard,proto=tcp,port=0,timeo=600,retrans=2,sec=sys,clientaddr=10.0.2.8,minorversion=0,local_lock=none,addr=10.0.2.7

# df -Th /home/
Filesystem     Type  Size  Used Avail Use% Mounted on
10.0.2.7:/home nfs    26G  893M   24G   4% /home
#
マウントのオプション
  • soft

    ハードマウントする。NFSサーバが応答しない場合、タイムアウトする。中断した処理によっては、ファイルシステムが破損することもあるので使用する際は、注意する。

  • hard

    ハードマウントする。NFSサーバが応答しない場合、再試行し、応答するまで待つ。再試行するプログラムを中断できるよう「intr」オプションを使用する。

  • intr

    ハードマウントを指定した際の割り込みを許可する。

OS起動時にエクスポートする設定
/etc/idmapd.confに使用するドメイン名を記述する。
[General]
#Verbosity = 0
# The following should be set to the local NFSv4 domain name
# The default is the host's DNS domain name.
Domain = walhalla
(以下省略)
/etc/exportsにエクスポートするフォルダの情報を記述する。
/home 10.0.0.0/8(rw)
使用するサービスがOS起動時に起動するように設定する。
# chkconfig rpcbind on
# chkconfig nfs on
# 
指定したフォルダが正しくエクスポートされることを確認する。
# exportfs -r
# exportfs -v
/home           10.0.0.0/8(rw,wdelay,root_squash,no_subtree_check,sec=sys,rw,root_squash,no_all_squash)
#
OS起動時にNFSをマウントする設定
/etc/fstabにマウントするフォルダの情報を記述する。
10.0.2.7:/home     /home                   nfs     rw,hard,intr    0 0
指定したフォルダが正しくマウントされることを確認する。
# mount /home
# nfsstat -m /home
/home from 10.0.2.7:/home/
 Flags: rw,relatime,vers=4,rsize=524288,wsize=524288,namlen=255,hard,proto=tcp,port=0,timeo=600,retrans=2,sec=sys,clientaddr=10.0.2.8,minorversion=0,local_lock=none,addr=10.0.2.7

# df -Th /home/
Filesystem     Type  Size  Used Avail Use% Mounted on
10.0.2.7:/home nfs    26G  893M   24G   4% /home
#

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